マドレーヌ島1

「あざらしの赤ちゃんに会ってきました　2005」

(1)遠い遠い島（その１）

　　今年もこの季節がやって来た。やはりマドレーヌ島に行かないと。何が自分をそうさせるのだろう。ここまで来ると「マドレーヌ島へ行く」というよりも「マドレーヌ島へ帰る」みたいな感覚になりつつある。そうか、「これは帰省なんだ。○○している場合じゃないんだ」と気持ちはすっかり地球の反対側へ。しかし、エアカナダのwebsiteを見てびっくり！マドレーヌ島への定期便はなんと一日一便。こうなると「この時期に行きたい」ではなくて「いつなら行けるの？」なんて状態に。逆にますます行きたくなってしまう。それでも2/21に予約が確定。年々慌しくなる展開に今年もハプニングの予感が・・・

出発は2/28でスタートはエアカナダ2便。遠くトロントまで直行なのだが機材はなんと去年と同じボーイング767-300ＥＲ。この飛行機って東海岸までNon　stopで飛べるの？？？エアカナダのwebsiteによると航続距離は6555マイルだが、成田～トロントは6401マイル。かなり限界近くまで使っているようである。シーズンオフとはいえボーイング767で済んでしまう程度しか人が動かないというのはSARSやテロの後遺症なのかもしれない。
きっちり定刻17時15分に新東京国際空港を後にした。約12時間30分の長い旅である。まずは機内食から。

左から、ウェルカムドリンクのグァバジュース、おつまみ

前菜・メイン（メインの鶏肉の盛り付け方にお国柄が出るようだ）

食後のチーズとワイン、デザートは今回はチーズケーキをチョイス

この後、眠ってトロント到着3時間前に昼食を取る。
しばらく、お米は食べられないので「お粥」にした。

トロント　ピアソン国際空港には15：27に着陸。今年からターミナルが新しいターミナル（ターミナル１）に変わっている筈だ。機内放送では「ターミナルから入国審査場まではバスで・・・」とあった。「バス・・・？」困った空港になったものである。このターミナルはIn Fieled terminal(IFT)と言うらしく国際線はほとんどここを使うらしい。バスに乗ることなんと約15分。ようやくの思いで着いた入国審査は想像以上に厳しいものだった。

ようやくの思いで入国審査を終え荷物を待つ。到着してから30分以上経っているというのに荷物が出てくる気配すらない。
今日はモントリオールまで行く予定だ。乗り継ぎ時間は1時間45分そろそろ危ない。いつもならもう一時間後にするところだが「まあ、2時間近くあるから大丈夫だろうと思ったのが甘かったようだ」そう、ここはカナダ。時の流れが非常にゆっくりな国なのだ・・・

荷物が出てきたのが16時25分。入国審査で引っかかったせいか税関にも寄れと言われかなり焦る。スーツケースまで開けさせられ「ああ、もう間に合わないな」と思ったが、走ってコネクションのターンテーブルに向かった。係員に間に合いそうにないからチケット次の便にしてと言うと「大丈夫、AC142便ならまだ大丈夫」と言った。
半信半疑ながらターンテーブルへスーツケースを乗せてセキュリティーへ向かった。
セキュリティーも混んでいた。出発の17:00まであと15分。「きっとこのスーツケースは次の便だなぁ」（トロント～モントリオールは一時間に1本は飛んでいる）と思いながらチェックを済ませゲートまで走る。搭乗ゲートの124番ゲートについたのは出発5分前。本当にギリギリであった。

機材はA330-300という日本の航空会社では使ってない機材であった。国際線（大西洋路線）にも良く使われるのでシートの間隔が非常に広く快適であった。
外は雪が降っている。雪が降ると機体にに凍結防止剤みたいなものを撒く。左下写真がその様子である。

離陸は17時50分ドアがクローズしてから50分近くも経っていた。ただ離陸、トロント～モントリオールは僅か45分足らずである。
それでも、写真右上のような軽食が出た。このあたりビジネスクラスらしいといえばそれまでだが。。。

飛行機は予定より約20分遅れでモントリオールに到着した。
ここは、去年からは変わっていないようだ。
さて問題のスーツケースだが出てこない。乗り継ぎの時には「PRIORITY」のタグはついていたし最後の方に積んだのだから早く出てこないともうアウトである。
「また、ロストか・・・」まあ、次の便に乗ってくることはあるので一時間待つことにした。金目のものはほとんど無いとはいえ、氷の上で履くブーツや手袋、そして着替えやお土産が入っている。成田～トロント～モントリオールと同じ経路を辿ってきたカナダ人の二人連れも荷物がないようだ。乗り継ぎ客全滅ということでこの辺はテロ前後で何も変わっていないようだ。しかし、次の便の荷物にも入ってこないので手続きをしてホテルに向かった。
今年は初日からハプニング。先が思いやられる。

次へ続く

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